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中小企業診断士 実務補習のススメ

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はじめに

中小企業診断士に合格して終わりではありません。中小企業診断士第2次試験合格後3年以内に「実務補習を受講した日数」または「実務に従事した日数」の合計が15日以上あることにより中小企業診断士としての登録の申請を行うことができます。
私の場合は、実務従事の伝手もなかったので実務補習の5日間コースを2回受講しました。(最近では5日間コースは無くなってしまうそうです。)
その時の経験を記載したいと思います。

なお、例年、1月ごろと夏ごろに実務補習の募集が開始されますが、人気ですぐに埋まってしまいます。そのため、募集開始になったらすぐに応募するのが良いかと思います。口頭試験の結果前であっても、ほぼ全員合格するので受講したい方は合格前であっても応募するのが良いでしょう。

事前準備

実務補習の先生から一週間ぐらい前にメールが送られてくると思います。
その時にクライアントの情報が得られると思いますので、しっかり事前準備をしておきましょう。
個人的に必要だと思う作業は下記の通りです。
 ◎=必ずやっておくこと
 ○=やっておいた方が良いこと
 △=時間があればやっておいた方が良いこと

業種別審査事典 △

様々な業種の情報が載ってある診断士界隈では有名な事典です。値段が非常に高いので購入するのは現実的ではありません。
公共の図書館に置いてあることが多いので、クライアントの業界の部分をコピーして活用しましょう。クライアントの業種全体の状態の把握に活用できます。

業種別審査事典
https://www.kinzai.jp/books/15jiten/

マイクロソフトwordのスキル ○

診断報告書の作成はwordで行われます。また書式も細かく指定されますので、そのフォーマットに合わせて作る必要があります。
さらに各担当がわかれて診断書を作成しその後、合冊する流れになると思いますが、そこの調整・校正作業のときにwordのスキルが試されます。業務でwordをあまり使用しない方は、目次や項目の表示の仕方はできるようにしておきましょう。
ちなみに持参するノートパソコンですが、Macでも十分対応できます。(私はMac派でした。)

クライアントのSNSやホームページのチェック ○

クライアントの会社が判明したら、ホームページやSNSをチェックしましょう。
また、その中でクライアント業界特有の業界用語も出てくるかもしれませんので,一通り調べておきましょう。

クライアントの財務諸表の分析 ◎

あらかじめ財務諸表を渡されると思いますので,分析をしておきましょう。
事例Ⅳの勉強した成果が試されます。
なお、債務超過の中小企業は多いのであまりビックリせずに・・・。

ヒアリング内容の検討 ◎

先生から宿題として出されると思いますが、予め聞きたいことをまとめておきましょう。
時間は限られているので、優先順位を決めておいた方が良いと思います。

「事業デューデリジェンスの実務入門」(寺嶋直史)を熟読 ○

非常に役に立ちます。企業診断の具体的なやり方を学べますので読んでおいて損はないかと思います。

<初日>

・最初に先生、メンバーの自己紹介から始まります。その中でまずは役割分担を決めると思います。あらかじめどの役割をしたいか考えておきましょう。
・平日の1日目は社長ヒアリングなので、正装で行きましょう。
・社長はヒアリングのためにわざわざ時間を割いてくれていますので、まずは感謝を述べましょう。
・時間が限られています。あらかじめ決めておいた優先順位で話を聞きくことで、時間を効率よく使いましょう。
・わからない場合は、はっきりと聞きましょう。特に業界の専門的な話になるとついて行けなくなります。
社長の思いを聞きましょう。今後どうしていきたいのか? その回答によって診断書の方向性が決まります。

<中日>

当たり前ですが基本的には先生の指示に従ってください。先生によっていろいろなやり方があります。わからないコトは正直に聞きましょう。
先生は具体的に業務をやっているので,リアルな話を聞けるチャンスでもあります。そのため積極的に話しかけた方が良いと思います。

<最終日>

・診断報告書を清書します。合冊や校正に多くの時間を費やされます。予め余裕を見ておきましょう。
・社長プレゼンについては,自身を持って堂々と話しましょう。
 短い間ですが、クライアントの会社を一生懸命考えていたのは事実だと思いますので、その思いをぶつけましょう。
・日本中小企業診断士協会連合会に受理されれば実務補習が修了となります。受理されるためにはチェックポイントがありますので、そこを必ず抑えておきましょう。(逆に言うと,内容がイマイチであってもチェックポイントさえOKであれば受理されます。)

最後に

・実務実習は診断士登録前じゃないと受けることができません。値段がそこそこ掛かりますがやって損はありません。いろいろな経験や仲間を作ることができます。冒頭で書いた通り私は2回受講しましたが、どちらの仲間とも今でも付き合いがあります。今後、診断士活動において貴重な財産になると思います。
・メンバーそれぞれに役割が与えられますが、できれば「リーダ」と「財務担当」は必ずやっておきましょう。良い経験となると思います。
・メンバーは優秀な方が揃っています。途中うまくいかなくても、みんながフォローしてくれますので、安心してください。
・みんな難関資格の中小企業診断士を合格したメンバーなので,自信を持って参加しましょう。

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