難関と言われるITストラテジストに独学で一発合格しました。
今回はその攻略法の記載します。題してITストラテジストのストラテジスト。
ご参考にしてください。
はじめに
ITストラテジストは情報処理試験の中でも最難関と言われています。午前1、午前2、午後1、午後2と1日を通して行う過酷な試験となっています。
私はその試験対策を12月ごろに着手。およそ5ヶ月の勉強期間で一発合格することができました。
さらに受験機関や通信教育に通うことなく、独学で合格することができました。
そのノウハウをこの資料にまとめてみたいと思います。
私のスペック
資格としては技術士(電気電子部門/総監部門)・中小企業診断士を持っています。
仕事では組込み系のエンジニアをしています。そのため、有利な点はいくつかあります。
- 午前1のベースはできていた。(勉強しなくても6割ギリぐらい。)
- 午前2は得意分野であった。(企業経営理論が好きなので勉強しなくても8割は解けた。)
- エンベデッド系開発の業務体験があった。
とはいえ、経営企画の経験はないので午後1、2に対する知識はほとんどありませんでした。
参考書籍とWEB
- 本3冊(必ず最新版を使用しましょう)
- 高度午前Ⅰ・応用情報 午前試験対策 アイテック 午前1対策用。
- ALL IN ONE ITストラテジスト TAC 午前2対策用。午後1と午後2は参考にせず。
- 合格論文の書き方・事例集 アイテック 午後2対策用。ただし模範解答はあまり参考にせず。
- IPAのホームページ過去問 午後1、2 https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html
- 三好先生のYoutube動画 午後1対策用。 https://www.youtube.com/@msnetmiyomiyo
- 日本ITストラテジスト協会の解説 午後2対策用。この考え方をひたすら真似しました。 https://ww2.jista.org/activity/examination-2
午前1・午前2の対策
- あまり馴染みのない方はいきなり応用で受験するよりは時間がかかってもITパスポートや基本情報処理から受験することをオススメします。
- 過去問を正解するまで回していきます。ここで大事なのはアウトプットです。
- はっきり言ってインプットは適当でいい。最初からきっちり理解しよう、きっちり暗記しようとしないこと!!
- アウトプットの時に、あれこれ悩んで知識を体系化するのです。
- そのため、最初は問題ができなくても気にする必要はありません。
- どうしても覚えられないことはノートにまとめて、暗記します。
午後1の対策
- 三好先生の考えをベースに進めます。問題・課題に対してその解決策を1対1で結ぶ。
- 問題を読むときに印をつける。強み、弱み、ニーズ、目的、具体的な説明事項、「以下〜という」の部分
- 設問に問われていることについて印を目安に問題文から抽出する。
- 設問の条件(〜以外で述べよ など)は注意!設問に線をひいたほうが良い。
- 設問の1行は約40文字。抽出する文字数の目安にしておく。
- できる問題から解いていく。そうすると他の問題で抽出した以外のところが回答であることが多い。
午後2の対策①
- ITストラテジストの人物像をシラバス(https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/gaiyou.html)などで把握しておきます。その人物になりきって論述します。 (各部門やシステムアーキテクトに指示をするえらい立場の人物、キングダムの李牧みたいなイメージです)
- 流れは問題と課題をどうクリアしていったか?プロセスが大事で、そのヒントが与件文です。
- 書くネタを必ず用意しておきます。複数用意できればベストですが、自分は覚えきれなかったので1本に絞りました。
- 設問に合わせて、そのネタをカスタマイズします。イメージを膨らませましょう。自身の経験や雑誌、午後1の問題などを参考にします。
- 過去問は解いてから必ず振り返ること。振り返りに時間をかける。
- 質問表はあらかじめ書けるようにしておく。論文と矛盾がないようにしましょう。
- 2時間でひたすら論文を書く試験なので、自分にあった筆記用具を選んでおきましょう。
- 使えそうなワードを用意しておく。模範解答などから徹底的にパクる。
- 最後に「ー以上ー」を記載する。予定通り書き切ったとアピールする。
- 昼休みは食事よりも、脳を休めることに集中。私は食事をせず昼寝していた。目をつぶるだけでも効果があります。満腹になって脳の動きが鈍くなるのが一番最悪なパターン。
午後2の対策②
与件文について
- 「〜が重要である。」「 〜が必要である。」の部分は必ず論じる必要があります。
- 出題者は論じて欲しいことを問題文で説明しているので、それを汲み取ること。(下の例で言うと、3段落目の上から3行目にわざわざ「行動が制限された環境でも、〜」と条件付けしてますよね。)
- 自分が論じる事業特性の数字の部分(市場規模、利益率など)をあらかじめ調べておき、記載することで具体性を出します。
- ITストラテジストの用語(午前2)が使えるとなお良いです。(3C分析をもとにステークホルダーへ説明など)
設問について
- 設問アはほぼ定型文でOKなので必ず練習をしておくこと。
- 設問イは一番重要なところ。一つ一つ丁寧に与件文に沿って、設問に答えること。
- 設問ウもあらかじめ定型文を用意しておくとよい。良い評価を得られただけでなく、評価の中で指摘があり、そこを克服した工夫があるとなお良い。
- どの設問も文字数は必ず守ること。午後2は時間との勝負でもあるので、必ずある程度の文字数は書きましょう!
参考書籍へのリンク
高度午前Ⅰ・応用情報 午前試験対策 アイテック
https://amzn.to/40DSQY8
ALL IN ONE ITストラテジスト TAC
https://amzn.to/4eq8JF1
合格論文の書き方・事例集 アイテック
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