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アイデンティティのつくり方 森山博暢・各務太郎

3.5
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概要

オシャレなデザインの本。本屋で見てジャケ買いをしてしまったので、あまり内容は期待していなかったが、読んでみるとかなり深い含蓄が書いてある。

アイデンティティとは何か?これを自ら表現できる人間は強い。

重要なポイント

アデンティティとは?

アイデンティティとは、「自分が望む未来」を選び、意思決定を続けていくことで形作られる。自己の本能に基づいた選択が大切で、幼少期の自分の欲求に向き合いながら自分を理解する時間が必要である。

意思決定を阻害する要因として、外的要因(なんとなくの不安)、内的要因(やりたいことがない)、社会的要因(レールから外れる恐怖)がある。各課題にはそれぞれ「見えない情報の定量化」「デザイン思考プロセス」「多様なコミュニティ」が解決策として挙げられる。

リスクをとった方がいい?

情報を客観的に整理し、不安を「事実」と「意見」に分けて判断することが重要である。

取ることのできる「リスク許容差」は時間と共に低減していくのが基本。迷ったら、なるべくリスクをとる。「リスクはとったほうがいい」し、「ある程度の失敗もしても良い」。ただ、ゲームオーバーになるようなリカバリー不能なリスクはとってはいけない。

リスクを恐れるのではなく、自己決定の積み重ねを通じて自分を磨くことが求められる。

「自分」と向き合う

「好きなこと」を自由に選ぶためには豊富な経験が必要であり、経験が不足すると誤った方向に進む可能性がある。自分の価値観を再確認するために、費やしたお金、時間、意識などを振り返り、定期的にランキングを見直す。未来は一つではなく、多様な選択肢のスペクトラムであり、自分の望む未来を描き、そこに向かう計画を立てることが大切である。

コミュニティの中の自分

コミュニティに属することは、アイデンティティの形成に役立つ。最初の一歩を踏み出す際には、多様性を尊重し、共通の目的や敵を持つことでコミュニティを形成しやすくなる。良質なコミュニティは、適度な課題と共通のビジョンを共有することで強固になる

気軽に異質なコミュニティに参加し、自分の可能性を広げることが重要である。

総評

最後の第4章で、今までの内容のイラストがまとめてあります。
内容を理解、復習するにはこのイラストを何度も眺めてみると良いと思います。

デザインも優秀ですが、このイラストも非常にわかりやすい。このイラストの書き方も勉強になります。イラストの伝え方なんて本を出せば売れるかも(?)しれませんね。

読んでほしい人

  • 自分のとは何者なのか?ヒントが欲しい人
  • イラストでの伝え方を学びたい人
  • オシャレなデザインを学びたい人
アイデンティティのつくり方
アイデンティティのつくり方

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