概要
ビジネス書としてはバカ売れしている本。
誰でも頭のいい人になりたいし、思われたいですよね?この本にはそのノウハウが詰まっています。
裏表紙に書いてあるデートの時に相手からの質問「どっちの服がいいと思う?」の模範回答もあります。これがこの本の売上を伸ばしているポイントかもしれません。
重要なポイント
頭のいい人が話す前に考えていること
頭が悪くなる瞬間、頭が良くなる時間とは?
感情的になったら、その時点で負け。怒っている時は、誰でも頭が悪くなる。
頭のいい人ほど、感情的な自分に自覚的になり、冷静になれるのです。
「とにかく反応しない」
一番偉いのは最初に案を出す人。
この人、私のことをちゃんと考えてくれているという心情になったとき、また話したいと思うはずです。
頭のいい人は、論破しない。人と戦うな、課題と戦え。
頭のいい人は、議論の勝ち負けでなく、議論の奥にある、本質的な課題を見極めようとします。
肩に当てはめるだけでは考えたことにならない。
大事なのは型はあくまで、考えるきっかけと捉えることです。
知識は披露するのではなく、誰かのために使って初めて知性となる
ペラペラ知識を披露している人に、知性を感じません。
承認欲求をコントロールできるものがコミュニケーションの強者になれる
他者は誉めつつ、自分はなんでもない人間ですという顔をするのが、コミュニケーション強者の態度であり、知的で慕われる人の態度です。結果を出した上で、他者に親切にできる人が、他者から承認を得て、信頼されるのです。
一気に頭のいい人になる思考の深め方
まずは、ばかな話し方をやめる
話が浅くなる3つの理由
- 根拠が薄い
- 言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う
- 成立ちを知らない
話を深くする二つのコツ
- 自分の意見と真逆の意見も調べる
- 統計データを調べる
相手が受け取る言葉の意味を想像し、できるだけ定義の齟齬が出ないように話す。
定義を掘り下げることは、言い換えれば思考の解像度を上げるということ。
なぜ、頭のいい人の話はわかりやすいのか?
違うものを分け、同じものをまとめる。これは整理の作業そのもの。
理解するというのは分けることであり、整理することなので
誰でも結論から話せるようになる最も簡単な方法は結論とは何かを相手に聞くこと
相手が聞きたい話を最初にしろということ。
結論から話すというのは相手に聞くスイッチを入れる行為
事実と意見を区別して話せない人は仕事ができない人とみなされる
- 事実を求められている時に、意見を述べない
- 意見を事実のように言わない
ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう
話を聞けない人は自分の認識できたことだけ切り取って、話を聞いているのです。
知的で慕われている人の聞く態度
- 肯定も否定もしない
- 相手を評価しない
- 意見を安易に言わない
- 話が途切れたら、むしろ沈黙する
- 自分の好奇心を総動員する
コンサルタントはアドバイスする職業ではなく、交通整理する職業
経営者の悩みを聞き、問題点を洗い出し、整理することに費やす
整理しながらきく技術
アドバイスしたい時ほど、相手の話を整理しながら正確に聞く。
- ゴールの確認
- 考えていることを聞く
- 話を整理して相手の意思決定を助ける
深く聞く技術と教わる技術
相談してよかったと思うのは一緒に考えてくれて、一緒に答えにたどり着いた瞬間
すぐに自分よがりの回答をしていないか?
教わる技術
- 一度に一つのことにしか聞かない
- 目的を知らせる
- 要素分解して具体的に聞く
- 今までにやったことを細大漏らさず伝える
確かに教わられる立場だとこのポイントを伝えてくれたら、回答しやすと思う。
総評
この本はノウハウが詰まっていますが、これを実行するのが難しい!
本を読んで、できた気になっているのが一番まずいですね。
一つ一つ実践で使ってみるといつの間にか頭のいい人になれるかもしれません。
個人的には頭のいい人は、自分のことを頭がいいと思っています。”自分はバカだから〜”とは絶対に言わない。これが口癖の人はまずやめてみた方が良いと思います。
読んでほしい人
- 頭がいい人に見られたい人
- もう少し成長していきたい人
- パートナーの質問にどう答えて良いかわからない人
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